サチン・チョードリー流~英語の考え方~【スピークアップ(SPEAK UP)のメソッドを読み解く】
英語を会話の道具ととらえる出発点
スピークアップ(SPEAK UP)のメソッドを理解するうえで、まず押さえておきたいのが英語との向き合い方そのものです。公式サイトでは、英語を相手の国柄を問わず会話するための道具としてとらえ、コミュニカティブ・アプローチと呼ばれる考え方にもとづいて教育を行うと説明されています。つまり、文法を完璧に積み上げてから話し始めるのではなく、実際にコミュニケーションを取ることを通じて英語を身につけていくという発想です。
スピークアップ(SPEAK UP)講師のサチン・チョードリー氏は、非英語ネイティブでありながら英語を用いたビジネスの場で数多くの実績を持っています。日本人と同じ非英語ネイティブという立場から、本当に必要な学習を取捨選択して英語学習を行ってきた経験をもとに、スピークアップ(SPEAK UP)のメソッドを編み出しました。
この出発点は、多くの日本人が抱えてきた英語へのつまずきと深く関わっています。学校教育では読み書きや文法の正確さが重視される一方で、いざ話す場面になると言葉が出てこないという経験をした人は少なくありません。スピークアップはその課題意識を踏まえ、話すために英語を学ぶという方向へ軸足を移そうとしていると読み取れます。
非ネイティブが得意な国々の教育に学ぶという視点
スピークアップの考え方で特徴的なのは、英語を母語としないのに英語が得意な国々に目を向けている点です。公式サイトでは、インドやマレーシア、フィリピン、シンガポールといった国々を例に挙げ、こうした国では急速に進む国際化の波に対応するため、コミュニカティブ・アプローチを取り入れ、スピーキングやリスニングのトレーニングに力を入れていると紹介しています。
日本はしばしば英語が苦手な国と言われますが、海外式の実践的な英会話教育を採り入れることで状況を変えられるのではないか、というのがこのスクールの問題意識です。ネイティブのように完璧を目指すのではなく、非ネイティブ同士でも通じ合える実用的な英語を身につける。この視点は、これまで英語に苦手意識を持ってきた学習者にとって、現実的で手の届きやすい目標設定だといえます。
インプットとアウトプットを分けたレッスン設計
では、実際のレッスンはどのように組み立てられているのでしょうか。公式サイトの説明によれば、まず担任コーチである日本人と一対一で、シンプルな英会話や文法、そして実際の会話に必要な最小限の単語をインプットしていきます。そのうえで、外国人インストラクターと、覚えた表現を使う場面を想定したロールプレイ形式でアウトプットしていく流れになっています。
この二段構えの設計には、学習の負担を減らしながら実践力を高めようとする意図が見えます。いきなり外国人講師と話すことに緊張してしまう初心者でも、まず日本人コーチと基礎を固めてから本番に臨めるため、心理的なハードルが下がります。インプットとアウトプットの役割を担当者ごとに分けている点は、初学者への配慮がうかがえる構成です。こうしたサイクルを繰り返すことで、少しずつ英会話力を積み上げていくというのが、スピークアップの基本的な学習の進め方です。
言葉以外の要素とメンタル面も指導する
スピークアップのメソッドがユニークなのは、言葉そのものだけでなく、その周辺にも指導が及んでいる点です。公式サイトでは、相手の目を見て話すこと、大きな声でハッキリ話すこと、身振り手振りを交えて話すことといった、いわゆる周辺言語の重要性に触れています。さらに、間違いを恐れず自信を持って話すというメンタル面も指導することで、最短ルートで会話力を高めることを目指すとしています。
英会話の場面でつまずく原因は、必ずしも語彙や文法の不足だけではありません。間違えたら恥ずかしいという気持ちや、自信のなさから声が小さくなってしまうことが、会話を止めてしまうケースは多いものです。スピークアップがメンタルや話し方の姿勢まで含めて指導するのは、こうした心理的な壁こそが上達を妨げるという理解にもとづいていると考えられます。技術と心構えの両面から会話力にアプローチする姿勢は、このスクールのメソッドを象徴する部分だといえるでしょう。
メソッドを支えるサチン・チョードリーという存在
こうしたメソッドの背景には、校長であるサチン・チョードリー氏の経歴があります。公式サイトによれば、同氏はインド出身で、日本語を自由に操り、世界を舞台にビジネスを行ってきた経験を持つ人物です。これまでにパナソニックや日産、富士通、NEC、東芝、日立、三井住友銀行コンサルティングなど、数多くの企業で英語研修を行ってきたとされています。日本の大企業の現場で英語を教えてきた実績が、このスクールのメソッドの土台になっていると位置づけられています。
また同氏は、インドに古くから伝わる考え方を日本に紹介した書籍を手がけるなど、著述家としての活動でも知られています。英語教育にとどまらず、異なる文化のあいだを橋渡ししてきた背景を持つ人物が、非ネイティブ国の実践的な英語教育に学ぶというスピークアップの発想を打ち出していることには、一定の説得力があります。加えて、ハワイとカリフォルニアで長年にわたり日本人を含む多くの留学生を受け入れてきたセントラルパシフィックカレッジとの提携も公式サイトで示されており、教育面での連携がメソッドの背景を支えていることがうかがえます。
まとめ:話すための英語を目指すメソッド
スピークアップのメソッドを整理すると、その中心にあるのは、英語を会話の道具ととらえ、話すことを通じて習得していくという一貫した考え方です。非ネイティブが得意な国々の実践的な教育に学び、日本人コーチによるインプットと外国人講師によるアウトプットを分けて組み立て、さらに話し方やメンタル面まで含めて指導する。この全体像からは、完璧さよりも通じることを優先し、初学者が挫折しにくい道筋を用意しようとする姿勢が見えてきます。
もっとも、こうしたメソッドが自分に合うかどうかは、実際に体験してみなければわからない部分もあります。メソッドの考え方に共感できるかどうかを、まずは無料体験の場で確かめてみるのが、判断の確実な一歩になるはずです。